夜勤専従看護師は夜勤を専門とする働き方

夜勤専従看護師とは、日勤がなく夜勤のみに特化して働く看護師のことです。夜勤では基本的に仮眠時間が設けられていますが、特に忙しい現場の看護師は、なかなか仮眠を取れる状態にありません。そのため、夜間はほとんどずっと起きていることになり、心身の負担は大きいものとなるでしょう。

しかし、夜勤には深夜手当が付くので、高収入を得ることが可能です。職場によっても異なりますが、1回の夜勤で3万円ほどの収入が入るといわれています。すると、週3回程度でも40万円近い月収が得られることになり、週4日が休みでも生活の維持が可能です。

また、夜勤専従看護師が1週間のうちに入るシフトは、それほど多くありません。夜勤に従事することで昼夜逆転してしまっても、休日が何日か続くため生活リズムも戻しやすいでしょう。その結果として、心身の負担を軽減することが可能となります。

夜間帯は少人数の看護師が入院患者全体を支えるので、迅速に対応できる高いスキルが必要です。点滴や採血などの医療行為の他、排泄や移動の介助の役割も担います。また、病棟だけでなく、24時間体制の救急外来でも夜勤専従看護師は働いており、重篤患者が運ばれてきた際に冷静に対処できるスキルが欠かせません。

夜勤専従看護師は、近年では正職員として雇用されることも増えつつありますが、まだまだ多くないのが現状です。日勤で働いている看護師が、夜勤専従看護師として働いていることもあります。